前回の続きで、ボルテックの水漏れ修理の続報です。
イレギュラーのトラブルがあり、結局、修理完了したのは本日でした。
まず、届いた新品のインテークキットを見てみましょう。

フェルプロのガスケットです。アメ車のガスケットメーカーの中では一番信用出来る品物です。ちょっと高価なのですが、エンジンの重要な部分を担う物ですので、ケチらない!中には安価ですごく質の悪いガスケットメーカーも多々あるのです。今まで何度も失敗したことがあります。
古い物と比べ、確認しましょう。

大丈夫そうですね。
次に、エンジン側のガスケット剥しです。スクレッパーである程度剥し、あとはナイロンリューターで磨きます。
下の画像が施工前

画像が悪くて確認し辛いですが、処理後のヘッドとインテーク付近です。


次に新品のガスケットを組み付けて、元に戻してゆきましょう。
ピーナツクリームは取れる範囲で出来るだけ取り除いてあげましょう。
全てきれいにするのは不可能ですので、組みあがってから一度フラッシングでもしましょうか。
どんどん戻してゆきます。

たまに人から、「組み立てるのよく憶えてるよね」と褒められ(?)ます。まあ仕事ですからねー。昔は何度も失敗してました。その都度、先輩や会社にホローしてもらいましたねー。失敗の上に成功があるのでしょうか・・・。
ベテランのメカニックはバラす時間よりか、組み立てる方が速いです。何故なら組み立てる時の事を考えてバラす訳ですから・・・。バラしている時に、組み立てるイメージを作る事が作業時間短縮の秘訣です。仕事が速い人は、使用する工具までイメージしているのですよ。勿論、私もですが。
完成です。


エンジンは一発始動。振れも無く快調です。
翌日、漏れの確認、水温の確認、他調子を診る為にちょっと遠くまで試運転をしました。葛西にある某オートオークション会場まで往復約150キロ、時間にして5時間位試運転をし確認したところ、異常なし。水温、漏れもOK。
納車前の洗車して、お客さんに費用の連絡して、ホット一息・・・ん・・・・エンジンの下から何か液体が流れて来てます。あれッと思い、確認すると・・ゲゲッ・・・・
ウォータポンプからクーラントが漏れているではありませんか。それもかなりひどく。んー、困りましたね、お客さんに連絡して、追加の作業です。でも、費用も伝えちゃってますしねー。基本的にアメ車のウォーターポンプは消耗品です。とりあえずお客さんにも納得してもらいました。
ウォーターポンプ交換も既に終わっていますが、次回紹介します。
今回のように、水漏れの修理の場合、ダメな箇所を治してしまうと今まではそこから水圧が逃げていたものが、治した事により正常な圧力が発生します。すると、次に弱っている場所があればそこが耐えきれず水漏れが発生してしまいます。特に古いエンジン、過走行のエンジンは仕事前に確認、要注意です。
エンジンの冷却水はある一定(1`前後)に加圧されています。ラジエターキャップには正圧弁と負圧弁の2種類のバルブが設けられています。この2つのバルブが上手く作動してエンジン作動中の冷却水圧を一定に保っています。では何で一定に加圧させるのでしょうか・・・?
水は加圧する事で沸点が上がります。通常国産車では水温80〜90度位(理論空燃費は82度付近が条件です)ですよねー。欧州車だと100度を超える車もあります。水は100度で沸騰しますが、80度付近からでも気泡が発生してきます。
エンジン冷却水中へのエアのかみ込みは重大なトラブルの元となります。だから、加圧させて沸騰させないような仕組みになっています。
エンジン冷却水漏れの応急的対処法として、ラジエターキャップを外して走行します。キャップが無ければ加圧されない為、水漏れも緩和されます。ホントですよ。あまりひどいときはダメですけどね。
株式会社ケーアンドティー 格地